丘海人のつぶやき
俺がここに来る前の船の話
そのマグロ船は宮古島出身の船であった
その名を「第一尚丸」
前代未聞のボロ船だ
どれくらいボロかと言うと・・・
小学生のころに夏休みのプールで朝から日が暮れるまで
遊び倒した後に、友達にカブト虫を取りに山に行こうぜと誘われ、帰ってきたら花火大会がやっているので、それに夢中になり、ようやく家に帰ったら超おもろいアニメがやっているが、もうクタクタなのでひざにエンピツをつき立てながら必死でそのアニメを見ているくらいクタクタのボロ船だ・・・
けど、船長はこう言う
「大切なのはピカピカの船でも道具でもない・・・運だと・・・」
その言葉の裏に30年物の古酒の重みを感じた・・・